kazutomoのブログ

たまーに気が向いたらなんか書きます

LG UltraFine 5K ディスプレイが届いたので早速レビュー

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MacBook Pro 2016 で使うために注文していたものが届きました。
いくつか気をつけないといけない点もありましたので、エントリを書くことにしました。

入力端子

驚くべきことに、このディスプレイは入力端子が Thunderbolt3 しかありません。
HDMI も DisplayPort も VGA も DVI もなにもかもありませんので、現時点においては MacBook Pro 2016 専用ディスプレイです。

技術仕様
ポート : Thunderbolt 3(入力)x 1、USB-C(USB 3.1 Gen 1、5Gbps)x 3

ハブ

このディスプレイは Apple 曰く。MacBook のドックになる。との謳い文句です。
実際、MacBookを充電するための電力供給も Thunderbolt3 から供給されますので、通常の用途では Thunderbolt3 ケーブル1本をMacBook から抜き差しするだけでいいのでしょう。
しかし、上記技術仕様にある通り、このディスプレイの持つハブは USB 3.1 ハブであり、Thunderbolt3 ハブではありません。
そのため、Thunderbolt3 のデイジーチェーンには使えません。

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ちなみに、この黒いのは USB Type A と Type C の変換アダプタですごく小型で安いのでおすすめです。

 発色

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左が LG UltraFine 5K。右が DELL P2415Q です。
明らかにLG UltraFine 5K や MacBook Pro のほうが DELL P2415Q よりも発色が優れています。
ただし、設置して初めて気づいたのですが、LG UltraFine 5K はグレア液晶です。
Apple 製品はこれまで全てグレア液晶だったので、うっかりしていましたが、映り込みが気になる人にはおすすめできません。

ディスプレイメニュー

ディスプレイの輝度調整やカラー調整のメニューは通常ディスプレイ側のボタンで行います。
しかし、このディスプレイにはそのようなボタンは一切ありません。(電源ボタンすらありません)
では、どこで調整するのか?というと、Mac のディスプレイ設定からおこないます。

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このように DELL P2415Q にはない輝度調整のスライドバーが表示されます。

作業環境

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というわけで、最終的にはこのような作業環境になりました。

これを実現するにあたって、先程の ハブが Thunderbolt3 じゃない。というのが効いてきます。
ディスプレイ後方にあるこハブからはディスプレイ出力が出来ません。
そのため、

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こんな感じで、Thuderbolt3 + HDMIMacBook Pro から生える形になり、ドックとは…という気持ちになれます。
LG UltraFine 5K と組み合わせてマルチディスプレイ環境を作ろうと思っている場合は注意が必要です。

また、まだ macOS がこなれてないためか、Thunderbolt3 を刺してから HDMI を刺しても HDMI 側が出力されません。
HDMI を刺してから Thunderbolt3 を刺せば、両方写ります。

スリープからの復帰時はちゃんと戻りますが、外出から戻った際などは指す順番を気にする必要があり、このあたりは早くなんとかしてほしいところです。

 

 こちらからは以上です

2016年に買ってよかったもの

ファミコンミニ

 ただのおっさんのノスタルジーアイテムでしかなくて、
自分はどちらかというと、スーパーファミコン世代なのでキレイに刺さりはしなかったけれど、暇を見つけてはドクターマリオをやってました。

過去形なのは、有線コントローラー+ケーブルが短いという特性からかなり手元に近い場所に設置しないといけないのだけれど、そんないい場所にずっと置き続けられるわけもなく、今ではそっとしまい込まれました。

これも含めて懐かしい体験ですねえ。

 iPhone7

昨年末に iPhone シリーズから一旦離れて、Xperia Z5 Compact に移行してみたんですが
サーマルスロットリングが酷すぎて耐えられなかったので、結局 iPhone にもどってきました。

Suica が使えるのいいですね。10年前にガラケーで当たり前にやってたことなのに、iPhone によってすべてがリセットされてしまっただけなんだけど。

 

iPhone 7便利すぎる! 220のテクニック

iPhone 7便利すぎる! 220のテクニック

 

 Apple Watch Series1

iPhone に戻ってきたついでに Apple Watch も買いました。
Apple Watch については単独記事を書いてあるので、こちらを見てください。

kazutomo.hatenablog.com

Aer Fit Pack

起業してノートパソコンを持ち歩く機会が増えて、今まで使っていたボディバッグでは都合が悪くなってきたので買い替えたカバンです。
こちらも単独記事があるので、そちらを御覧ください。

kazutomo.hatenablog.com

Philips Hue

 ネットワーク経由で電気をつけたり消したり、色を変えたりできる電球です。
夜手元のスマホで電気が消せるというのはとても便利ですね。

Amazon Prime Day の目玉商品として出ていたのをF5アタックしてなんとか購入しましたが、超満足度高いです。

Philips Hue(ヒュー) スターターセット v2   929001156101

Philips Hue(ヒュー) スターターセット v2 929001156101

 

 ネスプレッソ ラティシマ・タッチ

ネスプレッソはずっと欲しかったんだけど、なかなかタイミングがなかったんですが、これもまた Amazon Prime Day で安売りしていたので買いました。

ダビンチのシロップと組み合わせて毎日飲んでますが、店の味が自宅で手軽に飲める。って感じでいいですねえ。
ラティシマタッチ の特徴であるホットラテが作れる機能に関しては、もっと泡が細かいほうが好みかなあ。

 

ネスプレッソ コーヒーメーカー ラティシマ・タッチ ホワイト F511WH

ネスプレッソ コーヒーメーカー ラティシマ・タッチ ホワイト F511WH

 

 

Da Vinci フレーバーシロップ クラッシック キャラメル 750ml

Da Vinci フレーバーシロップ クラッシック キャラメル 750ml

 

  Kindle Paperwhite

iPad miniKindle アプリでずっと電子書籍は読んできたんですが、7300円引きのセールをやっていたので、購入してみました。
Eインクは視認性が高く、非常に満足度が高いです。
今も年末セールをしているみたいなので、よければ買ってみてはどうでしょう?

 

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

 

 SONY MDR-7506

 作業に集中したいときに使うヘッドホンが欲しくて購入しました。
キンキン気味ですが、どんなジャンルの音楽でも安定した品質で聞くことが出来ます。

SONY ステレオヘッドホン MDR-7506

SONY ステレオヘッドホン MDR-7506

 

 買ってみたものの残念だったものもたくさんありますので、来年はもう少し打率を上げていきたいな。と思います。

マリオランはなぜ叩かれたか?マリオは消極的選択されるIPだったからではないか。

マリオランの現状

マリオランが配信されてしばらく経ちましたが、インターネットでの反応はあまりいいものではなさそうです。

その最たるモノが1200円という価格によるものでしょう。

 

私個人の感覚としては、任天堂がマリオランを世に出すにあたって1200円という値付けはかなり消費者に譲歩した価格設定だと思っています。

というのも、マリオシリーズは基本的にパッケージ販売されており、フルプライスで売られるIPだからです。

 

しかし、消費者からはそれでも高いと言われてしまいました。

その背景には消費者の多くがF2Pに慣れてしまった。というのもあるでしょうが、私はそれだけでは無いと思っています。

マリオというIPの特性

それはマリオというIPの特性にあると感じています。

おそらく、これまでマリオを遊んできた多くの人にとって、マリオの購入は積極的選択では無かったのではないか。という肌感覚によるものです。

 

(近年はその力は弱まっていっていると感じますが) 新しい物好きの日本人にとって、これまでゲーム機は心くすぐられる商品でした。

そして、そのゲーム機に常に寄り添ってきたのがマリオでした。

新しいゲーム機が欲しいな。という気持ちから始まり、その時ソフトウェアラインナップを見て、安牌としてマリオを選択する。そして、マリオはその期待に応えてきた。それがマリオというIPがこれまで築き上げてきた価値なのではないかと思います。

 

山内さんの格言に「消費者はソフトのために仕方なくハードを買う」というものがありますが、それも一理あるとは思います。しかし、全てに当てはまるものではない。とも感じます。

マリオも初期でこそ当てはまったかもしれませんが、ドラゴンクエストファイナルファンタジーのような他人との話のネタになるようなタイトルであれば、話に置いてきぼりにならないよう、積極的な選択として選ばれるタイトルと言えるでしょう。

モンハンやポケモンどうぶつの森といったIPも積極的な選択がされるタイトルに当てはまるとおもいます。これらに共通するのは、現実世界のコミュニケーションに繋がることです。

これらのタイトルはハードの牽引効果も大きいです。(近年はスマホゲームが無料で話のネタになるため、専用機のゲームは役割を終え、牽引効果も期待できなくなっているとも感じます)

 

話を戻して、ストイックな一人遊び、または同じ画面を共有したパーティプレイ色の強いマリオというIPにおいては、周辺との話題性としては弱く、どちかといえば、ハードの購入する際の「ハードを購入してガッカリしたくない。手堅く楽しめるものが欲しい」という消極的な選択をされるタイプのタイトルはではないかと思います。

マリオがスマホに!

そんなマリオがスマートフォンに進出しました。みんなiPhoneはすでに持っていて満足しています。

今さら「iPhone買って良かったー」なんて気持ちになることを求めていません。

そして、マリオはこれまでの歴史で初めて積極的選択として評価される立場になりました。

4800円のマリオを買うことが25000円のハードを買うことに説得力を持たせる」という立場から「マリオに1200円の価値があるのか?」という土俵に変わったのだと思います。

 

マリオランの出来が悪いと言うつもりはありません。とはいえステージ3つではマリオランの価値が計れる内容になっていないというのは問題だったかもしれません。

とにかく、消費者はマリオランというコンテンツの無料部分を積極的選択として評価した結果、1200円の価値を見出せなかった。というのは事実でしょう。

どうすればよかったのか?

任天堂はどうすればよかったのでしょうか。マリオというIPがハードウェアの満足度を高める性質のモノであり、積極的にお金を払いたくなるIPではない以上、ありかたを見直す必要はあったでしょう。

 

後知恵バイアスがかかっているのはもちろん承知していますが、マリオはマリオそのものより、大きな投資に対する満足度を高める性質のIPですので、こいつで直接儲けることは諦めるべきだったのでしょう。

完全に無料アプリとしてリリース。もしくは「コイン集めの開放」「キノピオラリーのスタミナ課金」のような自己満足程度の課金要素を付けるのがいい落とし所だったのではないかとおもいます。

 

これでは、批判されながら1200円で売っている現状と比べて直接的な売り上げは下がるでしょう。

しかし、このアプローチは目に見えない形で価値を残してくれるはずです。それはこれまでマリオに触れてこなかったユーザへの「マリオは手堅い楽しさを提供してくれる」という認識の刷り込みです。

この価値は将来マリオというIPを使うときの武器になると思います。 

ディズニーファン 17年02月号【雑誌】

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マリオIPの価値を高める意味

例えば、この良質な体験はSwitchの販売促進に役立つかもしれませんし、今後出てくるマリオエリアの展開に合わせてユニバーサルスタジオへの誘導になるかもしれません。あわよくば入場パスに付加価値として追加ステージの解放コードを売るといった満足度を高める手法もあるかもしれません。

とにかく、任天堂がマリオというIPの特性を見誤ったことが、今回の炎上の原因だったのではないかと、私は思うわけであります。

すっきりわかるユニバーサル・スタジオ・ジャパン最強MAP&攻略ワザ 2017年版 (扶桑社ムック)

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 任天堂は今後スマホ市場の覇者になり得るか

今後出てくる本体を牽引する力のあるどうぶつの森では幅広くしっかり儲かる仕組みを。コアな固定客の付いているファイアーエムブレムではむしり取るような課金を出来るかが任天堂スマホビジネスで勝者になれるかがかかってるのではないかと思っています。

 

そんな金儲けに血眼になっている任天堂を見たくない。という人もいるかもしれません。それはDS/Wiiあたりのお金があってキレイな任天堂を演じられた余裕のあった時代の終焉を任天堂自身が受け入れられるか。というところにかかっていると思います。
キレイなビジネスをしたかったのであれば、スマホビジネスになんか手を出さずに、ほそぼそと子供向けのみんなが安心して遊べるゲーム機を作っていればよかったのです。

 

余裕がなくなって、金儲けのできるステージに乗り込んだのであれば、そのステージに合わせて全力で戦えるのかどうか。そこが今の任天堂が試されているところなのではないかと思います。

 

MacBook Pro 13 Late 2016(without TouchBar) を使い始めて3週間が経ったので感想

Macbook Pro 13 Late 2016(without Touchbar)を使い始めて約3週間が過ぎたので、そろそろ感想を書こうと思う。

まずはいいことを話したいと思う。

おそらく、MacBook Pro 2016 に興味を持ってる多くの人が気にしているだろうUSB周りについて。 私はこれまで、Macbook Air 11 Early 2015 を使ってきたが、充電用のMagSafe, 外部ディスプレイと接続しているminiDP, 各種周辺機器と接続しているUSB TypeAハブを接続しており、外出のたびに外していた。

しかし、今では USB-C Digital AV Multiportアダプタ にこれらが集約されており、このアダプタを抜くだけで外出できるようになった。これは予想以上に快適だった。

次に、Retina Displsy。これまでMacBook Air を使っていたため、ディスプレイはRetinaではなかった。 そのため、4kモニタ利用時には本体は閉じた状態でシングルディスプレイとして利用していた。これは、あまりに解像度の差があってまともに使えなかったからだった。

しかし、RetinaディスプレイMacBook Proは4kディスプレイと並べても遜色のない解像度だ。 そのため、4kディスプレイの前に配置して上下二画面でデュアルディスプレイとして利用している。 上画面にプログラミングのエディタを、下画面にブラウザを開いて作業をするというのはさながらニンテンドーDSの二画面(メイン画面と補助画面)のようで、なかなか快適だ。

次はメモリ積載容量の増加。 最近のブラウザ作ってる人間はセレブなのかしらないが、とにかくメモリを食う。タブ一つで1GB食うような、32bit時代だったらバグ扱いレベルのブルジョアっぷりだ。 更に私はIDEとしてEclipseを愛用しており、こいつも2GB近くメモリを食う。そんなEclipseを開発言語毎に複数開いている。 また、開発にはVagrantを利用しており、仮想マシンも動いており、これらが1GB単位でメモリを持っていく。 どう考えてもメモリ積載容量8GBまでのMacBook Airでは支えきれず、本当は開いておきたいアプリケーションを閉じたり、日々メモリスワップによる性能劣化と戦っていた。

しかし、MacBook Pro でメモリ積載容量が16GBになったので、かなり余裕が出来た。とはいえ、本音を言えば32GB欲しかった。 16GBでは油断するとまだスワップしてしまうからだ。 一般的なPCのメモリ積載容量は4GBであり、これだとタブを3,4個開けばもうメモリスワップしはじめることになるだろう。メモリスワップした環境でいくら優秀なjsの実行エンジンが動いたとしても本来の力を発揮することはできないはずだ。 私はブラウザのパフォーマンス競争の軸を変えてくれることを心から願う。

次にサウンド。 MacBook Airのスピーカーは最悪だった。 キンキンだし、割れるし、あくまで内蔵スピーカーと割り切らなければ使えないレベルだった。 今回私が購入した MacBook Pro(without Touchbar)はスピーカー周りの機構がTouchbar付きと比べるとランクが落ちているようだが、それでもMacBook Airよりは明らかに良くなっている。

音の傾向がキンキン音から、普段使っている B&W MM1 に近いしっとりとした質感になったと感じる。

Bowers & Wilkins(バウアーズ&ウィルキンス)「MM-1」 MM1-B

Bowers & Wilkins(バウアーズ&ウィルキンス)「MM-1」 MM1-B

ここからは、残念ながら良くない話になる。

最初のよくないことは みんなの不安通り、USB周りについて。 残念ながら、ここは最悪だ。現状は純正アクセサリすら信用できない地獄としか言い様がない有様だ。

まず最初に、私を一番驚かせた Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ だ。 私はこれまで購入してきた Thunderbolt周辺機器を無駄にしないため、またminiDPでの外部出力を期待してこのアクセサリを購入した。 しかし、見事にこの期待は裏切られた。

support.apple.com

Thunderbolt 3 (USB-C) - Thunderbolt 2 アダプタで以下のデバイスに接続することはできません。

  • Apple DisplayPort ディスプレイ
  • DisplayPort デバイスまたはアクセサリ (Mini DisplayPort - HDMI アダプタ、Mini DisplayPort - VGA アダプタなど)
  • Thunderbolt 非搭載の 4K Mini DisplayPort ディスプレイ

そう。このアクセサリはDP出力には対応していなかったのだ。

次に、USB-C Digital AV Multiportアダプタ についてだ。

support.apple.com

HDMI 内蔵の HDMI ポートで、4K ディスプレイおよび Ultra HD TV を以下の解像度およびリフレッシュレートで使用できます。

  • 3840 x 2160、30 Hz のリフレッシュレート
  • 4096 x 2160、24 Hz のリフレッシュレート (この解像度で使う場合、ミラーリングはサポートされません) MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) 以降は、USB-C Digital AV Multiport アダプタを使用して、HDMI 1.4b で以下の解像度とリフレッシュレートに対応します。

この通り、HDMI出力では60hzでの出力が出来ない。 ディスプレイポートでは可能なようだが、現在Thunderbolt3からディスプレイポートへの純正変換アダプタが存在しない。 Appleの提示できる高解像度で高リフレッシュレートな外部映像出力の唯一のソリューションは、Thunderbolt3で接続可能なLGの5Kディスプレイを買うことなのだろう。しかし、これは今日現在未発売だ。

このように、メインストリームにUSB TypeCオンリーを持ち込むには、まだ周辺機器がついてこれてない。というのが正直な感想だ。

次に、キーボードだ。 無印MacBookより改良が加わっているというのには納得するが、まだまだフィードバックが固い。 タイプするたび指先に受ける衝撃はiPadのソフトウェアキーボードでタイプしているような感覚だ。痛くなるわけではないが「板をタイプしている」と感じる。 そのため、本体のキーボードは外出時に仕方なく使うもの。と とらえざるを得ない。

タッチパッドが広がったのはメリットではない。 アップルはドヤ顔でタッチパッドの面積が広がったことをアピールしているが、私にはデメリットの方が大きかったようだ。 というのも、大きくなったタッチパッドは筐体手前ギリギリまで広がっており、手のひらを筐体に置いたときに反応してしまうのだ。 最悪なのが、キーボードをタイプして、手のひらがタッチパッドの上に乗った状態で、カーソルを操作して、タッチパッドの左下隅をクリック!としてもマルチタッチと認識されるせいか、反応しないことがある。 これは物理的なボタンが廃止され、タップティックエンジンによる仮想ボタンに変わった影響が大きい。 物理的なボタンならこんなことは起こらないはずなので、もう少し頑張っていただきたい。

Apple Magic Trackpad 2 MJ2R2J/A

Apple Magic Trackpad 2 MJ2R2J/A

最後に、重さだ。 MacBook Proとしては過去最軽量かもしれないが、MacBook Air使いからすると重くなってしまった。

結局、私が欲しかったのはこのMacBook Proではなく、MacBook AirRetinaディスプレイになって、メモリ積載容量が増えたものだったのだろう。 とはいえ、私がいくらそんなことを願ってもAppleがそれに応えてくれるとはとうてい思えないので、アクセサリの充実や、タッチパッド周りのソフトウェアの改善に期待するしか無さそうだ。

最強のバックパックを探してようやくたどり着いた Aer FIT PACK

早速ですけど、新しいカバンを買いました。

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Aer の FIT PACK です。

というのも、ここ数年は ずっと斜めがけのボディバッグを使ってきたのですが、
生活環境の変化もあり、ちょっと厳しいなあ。と思うようになったためです。

環境変化とは以下の点です。

  1. 起業してノートPCを持ち歩くようになった
  2. 1泊2日程度の出張が多くなった
  3. カンファレンスに登壇することが多くなった

1つ目のノートPCですが、これまで MacBook Air 11インチを愛用してきましたが、ついに MacBook Airディスコンとなってしまいました。
その関係で、先日発表された MacBook Pro 13インチに乗り換えたのですが、これまで使っていたボディバッグに入れるにはサイズ的に厳しい印象でした。

Apple MacBook Air (13.3/1.6GHz Dual Core i5/8GB/128GB/802.11ac/USB3/Thunderbolt2) MMGF2J/A

Apple MacBook Air (13.3/1.6GHz Dual Core i5/8GB/128GB/802.11ac/USB3/Thunderbolt2) MMGF2J/A

 

 2つ目の出張についてですが、泊まりの出張となると着替えを持ち歩く必要があります。

すると、衣類もカバンに入れることになるわけですが、スタバでドヤMacしようとカバンからMacを取り出そうとすると
カバンの中のパンツがこんにちは したりするわけで、ドヤどころでなくなってしまったりします。 

3つ目のカンファレンスに登壇することが多くなった。という点ですが、

カンファレンスに登壇するときにはプロジェクターなどに画面を映すためにHDMIだったり、VGAだったり、ミニディスプレイポートだったり、様々な出力インターフェイスを想定した周辺機器を持ち歩いておかなければならないです。
さらに、2つ目で話したように宿泊出張となると iPhoneApple Watch の充電器も持ち歩くことになり、ケーブル類がぐちゃー。となってしまうと、目的のケーブルを取り出すのが大変でした。

 そのため、これらの環境変化に対応するために、以下の条件でカバンを探し始めました。

  • MacBook Pro 13インチ が難なく収納できること
  • 衣類のスペースとPCのスペースを明確に分けられること
  • ケーブル類をある程度分類して収納できること
  • ボディバッグまたはバックパックのような両手が使えるもの
  • おっさん臭くないこと
  • 値段がそれほど高くないこと

栄の百貨店のカバン屋を巡っていましたが、なかなかいいものがありませんでした。
PC が収納できるものとなると、急におっさん臭くなったりします。

こういうやつとか 

こういうやつ。

 

そんな中、目に止まったのが今回買った Aer というメーカーの 別型番の製品 SLING BAG でした。

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ただのボディバッグかと思って見ていたのですが、このカバンの面白いところは上部だけでなく下部にもチャックがついていることです。

(?????)

わかります。私も最初は意味がわかりませんでした。カバンの中身がドバーしちゃうじゃん?って思いました。
Aer はもともとジムに通う人たちをターゲットに設計されたカバンで、衣類とシューズを分けて収納できる。ということをコンセプトに設計されています。

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鞄の中は W みたいな構造になっていて下の凹みにシューズを、上の凹みに衣類が入れれる。というものでした。

これには正直、目から鱗が落ちました。
おお、私の場合は衣類をシューズスペースに入れれば、PC用のスペースに干渉することはないのだな!と。

 しかし、残念なことに 上部の収納がガバガバで、ケーブル類を分類したい。というニーズには応えてくれませんでした。

そこで、Aer のサイトの別モデルが有るんじゃない?とおもって見に行ったわけです。

すると、ありましたよ!

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今回買った FIT PACK です。
SLING BAG のようなスタイリッシュさがないのが少々残念ですが…。

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PCの収納も楽々できるサイズで、PCの収納空間はクッション付きです。

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バッチリケーブルを分類して収納するスペースも付いています。

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SLING BAG で感動したシューズの収納空間も FIT PACK にも付いていました!

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更に嬉しい誤算として、PCと衣類の収納空間だけでなく第三の収納空間まであります。

あと、条件に入れるのをすっかり忘れていました。

f:id:kazutomo:20161119154503p:plain財布のような ちょいちょい 取り出す細かいものを収納する空間もバッチリ備わってます。

しかも、Aer のサイトを見ていて気づいてしまいました…。

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SLING BAG は店頭で見たときは11,000円くらいだったのですが、Aerのサイトでは60ドルと記載されています。
そして、この FIT PACK も日本で買うと 23,000円 ほどしますが、Aerのサイトでは 120ドル と記載されています。

Aer の公式通販サイトでは、国外発送もしてくれるようで、日本向けには 15ドル の送料で輸入できそうでした。

そのため、135ドル(14,000〜15,000円) で買えました。トランプ大統領様のせいで 105円近辺だった為替相場が今は 110円近辺になっているので、購入時の想定より決済時の為替レートは悪くなってそうですが、それでも日本で販売されているものを買うより安く買えました。

かるーく使ってみましたが、使い心地も悪くないです。
みなさんもカバンの買い替えを検討する際には Aer も候補に入れてみてもいいかもしれませんよ。

www.aersf.com

あなたは Nintendo Switch の Joy-Con のLRボタンに気づいたか?

Nintendo Switch が発表されましたね。

コントローラー部分が取れて(Joy-Con)、携帯機のようなのに2Pで遊べちゃう。という特徴があります。
その、Joy-Con にL/Rボタンがついていることに気づいてました?

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マリオカート遊ぶのにLR無いと困るもんねー。

 

 

 

任天堂“驚き”を生む方程式

任天堂“驚き”を生む方程式

 

 

東のエデン感想【ネタバレあり】

え?今更?と思われるかもしれませんが、ようやく見ました。

ちょいちょい名前は見るけど、実際に見たことがなかったアニメでしたが、ようやく見たので感想を書きたいと思います。

なおテレビシリーズ+劇場2作を見た後で、ネタバレありの内容です。

 

端的に感想を述べると、設定はすごくよかったですが、物語の構成が悪かった。です。

 

12人のセレソンが選出され、セレソンはノブレス携帯という特殊な携帯電話が与えられる。

ノブレス携帯にはジュイスという音声認識コンシェルジュ機能が付いている(siriとかcortanaみたいなもの)。

ジュイスへの命令はあらかじめ与えられた100億円を利用して実行される。

100億円は日本をよくするために利用しなければならない。

私的な利用が続いたと判断されたり、残額が0円になったのに日本をよくしたと判断されなかったり、長期間ノブレス携帯を利用しなかった場合は12人のセレソンに紛れたサポーターによってゲームを下ろされる。

セレソンジュイスに依頼したことで発生した出費は他のセレソンからも参照可能。

いずれかのセレソンが日本をよくしたと判断されたとき、他のセレソンはゲームを下ろされ、勝者となったセレソンは主催者であるアウトサイドと直接会うことが出来る。

 

このあたりが物語の中核となるセレソンゲームの概要です。

すごく魅力的な設定だと思います。さすが神山さんと言ったところでしょうか。

 

そして、この物語にはもう一つ魅力的な設定があります。

東のエデンという大学のサークルが作った画像認識システム、通称エデンシステムです。

携帯電話で物体にカメラを向けるとその物体に関する有志によって投稿されたメタ情報が表示されるというものです。

いわゆるAR技術で、セカイカメラみたいなものですね。

ただ、トンデモ設定として、物体をあらゆる角度から撮影しても正しく認識される。というものがあります。

 

登場人物は12人のセレソンと、東のエデンの部員が中心となりますが、セレソン12人もいらなかったのでは?というくらい個々の描写が甘く、物語の構成として何のためにセレソンに選抜されたのかわからない人物もいました。

 

東のエデンの部員もみんな個性的で魅力的で、物語の進行に絡んでいろいろ奮闘するのですが、結局のところあまり成果が上がりませんでした。

 

なにより、エデンシステムはテレビシリーズのちょうど中盤で登場しました。

なので、私はこのエデンシステムを活用して他のセレソンを出し抜いて勝者となる。という筋書きなのだな。と思ったのですが、このあたりはうまく機能しませんでした。

結局ただのSNSのように描画されてしまったのです。

 

サポーターもそうです。セレソンの監視者として、有効に機能したエピソードがありませんでした。

 

個人的には題材はいいのに、うまく物語として調理できなかったなあ。という印象でした。

おそらく、物語を再構成すれば、本作は東のエデン・エデンシステムが無くても同等の物語が作れてしまうでしょう。

 

もっと、エデンシステムや東のエデンのみんなが物語の中核に関わるか、いっそ切り捨ててセレソンゲームに特化した物語だったほうが面白かったのかなあ。と思いました。

 

さて、ここまでは設定に関しての感想でしたが、テーマについてはどうか。

 

物語のテーマも興味深くて「閉塞感のある日本をどうにかしよう」です。

セレソンは個々の思うままに日本をよくしようとするわけですけど

セレソンには選抜基準があって、事前にアウトサイドに100億円与えられて、日本を変えてくれ。といわれたらどうする?という質問に対して興味深い回答をした。という前提があったはずです。

その割に、あまりにも「ゲームの勝者になることに興味は無い」という登場人物が多すぎました。

せっかくなら、ちゃんと個々の思想を持たせて、ぶつかり合わせるべきだったと思います。

それこそが、閉塞感のある日本を打開するために様々なアプローチがあるのだ!という制作側のメッセージになったとおもいます。

おそらく制作側もテーマは考えたけど、具体的な手法までは及ばなかったのかもしれません。このあたりは非常に残念でした。

 

劇場版の最後に滝沢が全国民に問いかけるあたりも、それで人は動くだろうか?というセレソンナンバー1番や私の思いに対する回答はありませんでした。

一方でアウトサイドからはゴール判定がでます。ちょっと納得がいきませんでした。だって、まだ日本はよくなってないですから。

 

総括すると、この設定を引き継いで、じっくり練られた話が見てみたいなあ。という、印象を持ったおはなしでした。