MacBook Pro 13 Late 2016(without TouchBar) を使い始めて3週間が経ったので感想
Macbook Pro 13 Late 2016(without Touchbar)を使い始めて約3週間が過ぎたので、そろそろ感想を書こうと思う。
まずはいいことを話したいと思う。
おそらく、MacBook Pro 2016 に興味を持ってる多くの人が気にしているだろうUSB周りについて。 私はこれまで、Macbook Air 11 Early 2015 を使ってきたが、充電用のMagSafe, 外部ディスプレイと接続しているminiDP, 各種周辺機器と接続しているUSB TypeAハブを接続しており、外出のたびに外していた。
しかし、今では USB-C Digital AV Multiportアダプタ にこれらが集約されており、このアダプタを抜くだけで外出できるようになった。これは予想以上に快適だった。
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次に、Retina Displsy。これまでMacBook Air を使っていたため、ディスプレイはRetinaではなかった。 そのため、4kモニタ利用時には本体は閉じた状態でシングルディスプレイとして利用していた。これは、あまりに解像度の差があってまともに使えなかったからだった。
しかし、RetinaディスプレイのMacBook Proは4kディスプレイと並べても遜色のない解像度だ。 そのため、4kディスプレイの前に配置して上下二画面でデュアルディスプレイとして利用している。 上画面にプログラミングのエディタを、下画面にブラウザを開いて作業をするというのはさながらニンテンドーDSの二画面(メイン画面と補助画面)のようで、なかなか快適だ。
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次はメモリ積載容量の増加。 最近のブラウザ作ってる人間はセレブなのかしらないが、とにかくメモリを食う。タブ一つで1GB食うような、32bit時代だったらバグ扱いレベルのブルジョアっぷりだ。 更に私はIDEとしてEclipseを愛用しており、こいつも2GB近くメモリを食う。そんなEclipseを開発言語毎に複数開いている。 また、開発にはVagrantを利用しており、仮想マシンも動いており、これらが1GB単位でメモリを持っていく。 どう考えてもメモリ積載容量8GBまでのMacBook Airでは支えきれず、本当は開いておきたいアプリケーションを閉じたり、日々メモリスワップによる性能劣化と戦っていた。
しかし、MacBook Pro でメモリ積載容量が16GBになったので、かなり余裕が出来た。とはいえ、本音を言えば32GB欲しかった。 16GBでは油断するとまだスワップしてしまうからだ。 一般的なPCのメモリ積載容量は4GBであり、これだとタブを3,4個開けばもうメモリスワップしはじめることになるだろう。メモリスワップした環境でいくら優秀なjsの実行エンジンが動いたとしても本来の力を発揮することはできないはずだ。 私はブラウザのパフォーマンス競争の軸を変えてくれることを心から願う。
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次にサウンド。 MacBook Airのスピーカーは最悪だった。 キンキンだし、割れるし、あくまで内蔵スピーカーと割り切らなければ使えないレベルだった。 今回私が購入した MacBook Pro(without Touchbar)はスピーカー周りの機構がTouchbar付きと比べるとランクが落ちているようだが、それでもMacBook Airよりは明らかに良くなっている。
音の傾向がキンキン音から、普段使っている B&W MM1 に近いしっとりとした質感になったと感じる。
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ここからは、残念ながら良くない話になる。
最初のよくないことは みんなの不安通り、USB周りについて。 残念ながら、ここは最悪だ。現状は純正アクセサリすら信用できない地獄としか言い様がない有様だ。
まず最初に、私を一番驚かせた Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ だ。 私はこれまで購入してきた Thunderbolt周辺機器を無駄にしないため、またminiDPでの外部出力を期待してこのアクセサリを購入した。 しかし、見事にこの期待は裏切られた。
Thunderbolt 3 (USB-C) - Thunderbolt 2 アダプタで以下のデバイスに接続することはできません。
そう。このアクセサリはDP出力には対応していなかったのだ。
Apple アップル純正 Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ MMEL2AM/A
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次に、USB-C Digital AV Multiportアダプタ についてだ。
HDMI 内蔵の HDMI ポートで、4K ディスプレイおよび Ultra HD TV を以下の解像度およびリフレッシュレートで使用できます。
この通り、HDMI出力では60hzでの出力が出来ない。 ディスプレイポートでは可能なようだが、現在Thunderbolt3からディスプレイポートへの純正変換アダプタが存在しない。 Appleの提示できる高解像度で高リフレッシュレートな外部映像出力の唯一のソリューションは、Thunderbolt3で接続可能なLGの5Kディスプレイを買うことなのだろう。しかし、これは今日現在未発売だ。
このように、メインストリームにUSB TypeCオンリーを持ち込むには、まだ周辺機器がついてこれてない。というのが正直な感想だ。
次に、キーボードだ。 無印MacBookより改良が加わっているというのには納得するが、まだまだフィードバックが固い。 タイプするたび指先に受ける衝撃はiPadのソフトウェアキーボードでタイプしているような感覚だ。痛くなるわけではないが「板をタイプしている」と感じる。 そのため、本体のキーボードは外出時に仕方なく使うもの。と とらえざるを得ない。
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タッチパッドが広がったのはメリットではない。 アップルはドヤ顔でタッチパッドの面積が広がったことをアピールしているが、私にはデメリットの方が大きかったようだ。 というのも、大きくなったタッチパッドは筐体手前ギリギリまで広がっており、手のひらを筐体に置いたときに反応してしまうのだ。 最悪なのが、キーボードをタイプして、手のひらがタッチパッドの上に乗った状態で、カーソルを操作して、タッチパッドの左下隅をクリック!としてもマルチタッチと認識されるせいか、反応しないことがある。 これは物理的なボタンが廃止され、タップティックエンジンによる仮想ボタンに変わった影響が大きい。 物理的なボタンならこんなことは起こらないはずなので、もう少し頑張っていただきたい。
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最後に、重さだ。 MacBook Proとしては過去最軽量かもしれないが、MacBook Air使いからすると重くなってしまった。
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結局、私が欲しかったのはこのMacBook Proではなく、MacBook AirがRetinaディスプレイになって、メモリ積載容量が増えたものだったのだろう。 とはいえ、私がいくらそんなことを願ってもAppleがそれに応えてくれるとはとうてい思えないので、アクセサリの充実や、タッチパッド周りのソフトウェアの改善に期待するしか無さそうだ。