Mackerelを試してみた
本日βテストが始まった はてな の新サービス Mackerel を試してみました。
Mackerel はサーバのステータスを管理・監視するための SaaS です。
CPU使用率などの情報をサーバに仕込んだエージェントが Mackerel のサーバに送信し
Mackerel 側でそれを取りまとめてグラフ化してくれたりするサービスです。
これがダッシュボードです。
すでに Kindleコミックデータベース のサーバを設定した状態になっています。
モダンな感じでいいですね。
設定手順を振り返ってみます。あまりのチョロさに説明も不要かもしれませんが。
1. アカウントを登録する
まずは「無料アカウントを作成」をクリックして Mackerel に登録します。
はてなのサービスですが はてなID は使えません。新しくアカウントを登録しましょう。
メールアドレスを入力するだけで登録は完了します。
ログインするとオーガニゼーションの登録シーケンスに入ります。
オーガニゼーションはユーザをまとめたグループのようなもののようです。
2. サーバにエージェントを仕込む
Mackerel に監視してもらいたいサーバにエージェントを仕込みます。
Mackerel では以下の3つの方法でエージェントをインストールできます。
私は RPM でインストールすることにしました。
手順も丁寧にまとめられており、手順に従って設定すればだいたい大丈夫です。
RPMでのセットアップ手順は以下の4ステップでした。
導入手順には Linux コマンドまでちゃんと書かれていますので、
はまるポイントがあるとすれば、APIキーがどこを見ていいのかわからない。という点くらいでしょうか。
APIキーの場所はここです。
3. ホストが登録されていることを確認
エージェントを起動したら、Mackerelサーバに情報が送信されていることを確認します。
メニューから Hosts を選択するとエージェントを仕込んだホスト一覧が表示されるはずです。
ホストを選択すると、そのホストのメトリクスが確認できます。
おお。なんとモダンな。
4. ロールを設定する
ロールはサーバの役割を表すタグです。
メトリクスをグルーピングするのに利用します。
例えば、WEBサーバが4台。DBサーバが2台あるようなときに
各ホストに web / db ロールを割り当てておくと、グラフ化するときに
web サーバを積み上げて総CPU使用率などを表示することができるというわけです。
KindleコミックデータベースはWEBサーバとバッチサーバの2種類のロールがあるので、そのように設定しました。
残念ながら各1台なので、ロールを設定する意味はあまりありませんが、
ちゃんとロールを設定すると以下のように同じロールのサーバが重ねられたり積み上げられたりしてメトリクスが表示されるようです。
ちなみに、赤く囲った場所をクリックするとメトリクスの種類が切り替えられるみたいです。知ってしまえばオッケーですけど、ちょっとわかりにくいですね。
というわけで、たったこれだけの設定で、こんな豪華なリソース管理ができるようになりました。
Mackerel に収集されたデータは API で取得することもできるようですし、今後面白いことに使えそうです。
最後にもう一度宣伝を…。
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余談ですが、このブログを書くために一時的に web ロールをバッチサーバにつけたんですが
バッチリその期間の情報が残ってました。
サーバを減らしたりしても過去のメトリクスのデータは残るってことですねー。素晴らしい。
でも、間違えてロールをつけてしまった時の取り返しのつかなさがありそう…。