作業用BGM環境を整えた話
私はリモートワークで活動していますので、BGMを聞きながら作業をすることになんの躊躇もありません。
これまで、作業用BGMを流す方法を色々と模索してきたのですが、方針をガラッと変えました。
今回はその話をしたいとおもいます。
ステップ1 - Macで音楽を流す
作業をしている Mac の iTunes でライブラリにある曲を流す。というのが最初のステップでした。
とはいえ、メインのマシンは Mackbook Pro 2016 のストレージを 256GB モデルですので、あまり曲を突っ込むというものではありません。
作業中にBGMをかけたいのは外出時ではなく、デスクで作業しているときでしょう。
というわけで、iTunes のライブラリ自体は NAS にライブラリを置いて使用していました。
NAS には 仮想マシンの iSCSI ボリュームなどを置くのにも使用している QNAP を使用していました。
Mac から iSCSI ボリュームをマウントする手順に関しては Qiita でも公開しています。
ステップ2 - Loop for VOX
普段 BGMを聞いてると、iPhone に曲が入ってないことに苛立ちを覚え始めました。
iPhone はストレージ容量がQNAPと比べればかなり少ないですから、全曲入れるわけにはいかないからです。
最初に目をつけたのは、Loop for VOX でした。
Loop for VOX - Infinite Music Storage FLAC and HiRes 24/192 ready
Loop for VOX は VOX というミュージックプレイヤーに付属するクラウドストレージサービスで、容量無制限でFLACのような無圧縮音源でもアップロードし放題。というサービスです。
年間99.99ドルかかりますが、ピュアオーディオ界で生きている人たちにとってはFLACを容量を気にすること無く保存して、必要に応じてiPhoneにダウンロードして聞ける。というのは魅力的だとおもいます。
ですが、私はピュアオーディオ界とは縁遠く、AAC 128kbps で十分満足しています。
なので、年間99.99ドルはちょっと高いなあ。という印象でした。
ちなみに、体験期間を過ぎて課金せずに放置してたら、どんどんディスカウントオファーが届きます。
最終的に70%OFF のディスカウントオファーが来ましたので、粘れば 29.99ドルくらいで1年間使えるとおもいます。
ステップ3 - Google Play Music
Loop for VOX を諦めた私は Google Play Music にたどり着きました。
Google Play Music は無料プランでも5万曲までですが、自分が持っている楽曲データをアップロードしてPCからもスマホからも聞けるように出来ます。
これでいいじゃないー。と意気揚々とアップロードして聞いていました。
しばらくはこれでも満足の行く体験が続きました。
ところが、自分が持ってるライブラリだけでは毎日聞いてると飽きてきてしまいました。
そこで、目をつけたのが聴き放題系のサービスです。
ステップ4 - Spotify
当時ちょうどサービスが始まったのが Spotify でした。
Spotify にした理由は聴き放題系のサービスとしては先進的な取り組みとして、無料プランが有ることでした。
無料プランだと曲の合間に広告が入ったりするんですが、無料っていいですよね!
で、無料プランで音楽を垂れ流してて、調子がいいな。と思ってたんです。
ある時までは…。
うっそ。時間制限なんてあったのw 広告はいるのにケチくさいこというなよ! pic.twitter.com/aX0NwKBM0u
— kazutomo (@kazutomo) 2016年10月12日
とまあ、罠があってですね。PC版だと毎月15時間しか使えないみたいなんですね。ちなみに、スマホアプリからだったら時間制限はないです。
で、これでは厳しいなあ。ということで、別の方法を模索し始めました。
ステップ5 - Amazon Prime Music
そうだ。私には Amazon Prime という味方がいた!
Amazon Prime Music は Amazon Prime に加入していれば、対象楽曲が聴き放題になるサービスです。
これでしばらく私の作業用BGM環境は安定しました。
ステップ6 - アニュータ
ごくごく最近ですが、新しい定額音楽配信サービスが始まりました。
アニソンに特化したサービスです。
私はこの数年アニメをかなり見ていて、アニソンもちょいちょいiTunesなどで購入していました。
一部レーベルで不足している感もありますが、かなり網羅性が高く、月額600円であれば毎月2曲購入する感覚で聴き放題サービスが使えるということで、加入することにしました。
ところが、アニュータにはPC版のクライアントがないのです。
Spotify のあたりで薄々感づいていたのですが、いまや音楽を聴く環境としてはPCよりもスマホの方が優れているのです。
というわけで、「PCで音楽を聞いて、できるだけ同じ曲をスマホに持ち出す」という発想を変えて「スマホで流した曲をPCで聞く」というスタイルにすることにしました。
スタイルの変更
スタイルを変えるにあたって、私はPCで音楽を聞く上で何を大切にしていたのか。を考え直すことにしました。
- 普段使っているスピーカーやヘッドホンを使えること
- 電話がかかってきたときなど、音量の調整がMacのキーボードで行えること
たったこれだけでした。
スピーカーは B&W の MM-1 を使用しています。
Bowers & Wilkins(バウアーズ&ウィルキンス)「MM-1」 MM1-B
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普段は MM-1 で流しているのですが、集中したいときにはヘッドホンに変えています。
ヘッドホンは MDR-7506 を使っています。
私の iPhone は iPhone7 でイヤホンジャックがありませんので、MM-1 も ヘッドホンも直接刺すにはちょっと綺麗にまとまりません。それに、Macで音量調整が出来ません。
やはり iPhone と Mac の通信は無線でするべきだろう。ということで、最初に浮かんだアイデアは Air Play で Mac に音楽を飛ばせないか。でした。
Air Play
Air Play は iPhone の画面を無線でテレビに映す仕組みです。
Android の Chromecast にはオーディオだけ飛ばす仕組みがありますが、Air Play はそれはないようでした。
仕方がないので、別に必要のない画面もセットにして送ることにしました。
標準ではMacで Air Play を受ける手段がないようなので、フリーソフトを探したところ、Lonely Screen というアプリケーションを見つけました。
AirPlay Receiver on Windows and OSX
しかし、これが安定しないのなんの…。
音楽を流しているとしょっちゅうプチプチ音が混ざって不快極まりないです。
もしかすると、他のサーバアプリケーションだったら問題ないのかもしれませんが、
そもそも、映像を送ってる段階で無駄が多いので Air Play は諦めることにしました。
Bluetooth
やはり、餅は餅屋。音楽を聞きたいのであれば音楽を聞くのに一般的に使われている通信を使うべきでしょう。
とはいえ、これまた Mac は Bluetooth を受けて iPhone のスピーカーになることは出来ません。
仕方がないので、Bluetoothトランスミッターを挟むことにしました。
MM-1 は Mac と USB 接続をしていて、MM-1 の LINE IN に入れた音の音量調整も Mac 側の音量調整で制御できますので、MM-1 を通しておけば iPhone の音量調整は出来ませんが、Macの音量調整をすることで、結果的に音楽の音量調整はできそうだったからです。
AUKEY Bluetoothレシーバー オーディオレシーバー 無線受信機 3.5mmステレオミニプラグ接続 BR-C1
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そこで、こちらの Bluetooth レシーバを購入し、MM-1 の LINE IN に繋ぎました。
あとはこの Bluetooth レシーバと iPhone をペアリングして音楽を流せば MM-1 から音楽が流れるという寸法です。
これは意図したとおり動きました。
こうして、iPhone で流した音楽をMacで聞けるようになりました。
唯一不満があるとすれば、Macのキーボードで曲送りが出来ないことです。
Bluetoothレシーバーに曲送りボタンがついていればもう少し不満は小さかったかもしれません。
参考までに。